もう40年前になるのか、
日本からドバイ付近までタンカーの乗組員として6か月余りを過ごした。
その時と同じ航路を70才になった私がサンプリンセスの乗客として航海している。
海も夕日もあの頃と同じ。
私だけが歳月を積み重ね、う余曲折を経て、世界一周クルーズの乗客として妻と乗船している。
毎日好きな時に起きて、食べて、昼寝して、時にジョギングで汗を流してと幸せな時間を過ごしている。
これからドバイを出港してスエズ運河へは初めての航路。
今回のクルーズを決めた理由のひとつが、スエズ・パナマ両運河を通過することと、大西洋を横断することと、アラスカを回る事。
これらを個別のクルーズで行くのは大変と言ってた妻が、今回一発でサンプリンセスの世界一周クルーズを決めてくれた。
まだ見ぬ未知の国には、何があるのか、何が待っているのか、二十歳頃に夢見た海外への憧れは今も変わらない。